人財育成
あと会には、様々な研修制度が用意されています。職種に限らず、1年次、2年次、3〜5年次、管理職とそれぞれの節目に行う、「階層別研修」。提携先のスウェーデンの施設や、オーストラリア等世界の福祉を学ぶ「海外研修」。その道のスペシャリストを日本のみならず海外からも講師を施設に招いて実施する特別外部研修と学ぶ意欲がある方は、どんどんステップアップすることができる研修が盛り沢山です。
研修制度
階層別研修
1年目には、入社時に行う新人研修はもちろん、秋にはフォローアップ研修を同期の仲間で行います。
そして2年目には基礎研修、3〜5年目には、中堅研修、リーダー研修とそれぞれのステップごとに必要な研修を実施しています。
施設別研修
常に新しい知識や、よい方法を水平展開していただくために、各施設内でも、定期的な職員会議時に研修を行っております。基本的なコンプライアンスやプライバシーの保護、感染症対策、リスクマネージメントを始め、介護機器の取り扱い方、外部の講師をお呼びし、その専門的な知識を習得する研修を行っております。
海外研修
本会が福祉先進国であるスウェーデンでの海外研修を開始したのは、2008年から。入職1年以上であれば誰でも研修に参加資格があり毎年 2~3名、3週間にわたって現地研修を行っています。視察ではなく、介護の現場で非言語コミュニケーションなどを使い働くことにより、普段の仕事とはまた違うスキルが身につきます。ビジョンと誇りを持って介護に取り組むスウェーデンのスタッフとの触れ合いや先進的な介護の取り組みを体験することで、介護スタッフ自身の生きがいにも影響を与えています。
スウェーデン研修での体験談
実習先の施設は緑が多く自然豊かな所に建てられており、印象的だったことは1日がとてもゆったりとしていたことです。家具は西欧らしい物が多く温かみがあり、中庭やベランダ、フロア内の飾りなど工夫もされていて、こういった空間の工夫が入居者が安心して過ごせる理由のひとつだと思うと共に、環境づくりについて改めて考えるきっかけにもなりました。また、こういった環境づくりや日々の関わり方など職員自身も楽しみながらすることで、お互い良い時間を過ごすことができているのだと感じました。
研修を通し、ケアの在り方について様々な面から改めて考えていきたいと思いました。
りは・くにくさ 山下 涼子
スウェーデンでの研修は、多くのことを学ぶ事ができ、文化についても知る事ができました。一番印象に残っている事は、入居者が自分の家の様にリラックスして過ごされていた事です。自由に行き来する事ができる庭やベランダがあり、居室内に置かれている物は家から持ってきたものがほとんどだった為、落ち着ける空間が作られていました。また、職員とも気軽にカフェやアクティビティを楽しまれている姿をよく目にしました。職員の方は時間に追われる様子なく、ゆったりと入居者と一緒に座って過ごしている様子が印象的でした。私達の休日には観光もさせて頂きとても充実した日々を過ごす事ができました。
りは・くにくさ 川本 愛稀
ドイツターミナル研修(心理学者・家族療法士(システムズ・アプローチ)研修)
ドイツでは「死に逝く人の付き添いを学ぶ」と表現します。
※(身体的)介護ではなく、感情的および社会的な付き添い。
アリスティーデ・プロクシュ講師のコメント
私はドイツ・ベルリンでAWW 在宅ホスピス事業のコーディネーターとして活動しています。この在宅ホスピス事業所では現在、60人のボランティアが約50人の致死の病の診断を受けた人およびその家族に付き添っています。これに加え約30人の人のグリーフケアも行っています。
皆さんとこの研修を共に体験できることをとても嬉しく思います。この研修の中心にあるのは、参加者自らの体験と、感情と人生における重く難しい状況と付き合う能力の向上です。
ドイツでは緩和ケアの専門医、病院、介護施設の他、初めて広島のあと会と提携させていただいています。今後も協力させていただけることを幸せに思います。介護・看護分野で活動される方々をよろこんで支援させていただきます。
Aristide(アリスティーデ)Proksch(プロクシュ)
AWWホスピス・ベルリン/Advent-Wohlfahrtswerk e.V.
事業の運営・ボランティアの教育・支援の責任者(コーディネーター)
通訳 吉田恵子さんのコメント
参加者の皆さんと講師のプロクシュさんの会話の通訳する中で、死と直面する人への対応がいかに難しく、精神的な重圧になるものなのかを、間接的ながらも痛感しています。一方、参加者の皆さんは、ホスピス・ボランティアの教育者でありまた家族療法士でもあるプロクシュ講師に導かれながら、その解決策を自ら見つけていかれます。参加者の方々が『自ら道を見つけ前進されてていく姿』にはいつも感動させられます。求められているのに日本で学ぶことが難しい技能であることから、ドイツの同研修を即導入された横山常務理事、その実施を取り仕切られている岡崎本部長をはじめとするあと会の皆様とお仕事させていただけることを、とても光栄で嬉しく思っています。
吉田恵子
社会科学(専攻:医療・介護制度比較)修士・医療政策で博士を修了。主にドイツで、医療・介護分野での調査のコーディネーション、委託調査、日独通訳を行う。
日本では東京医科歯科大学非常勤講師および国際長寿センター調査チームの研究員。
タクティールタッチ研修、ターミナル研修
福祉先進国のスウェーデンで導入されている療法の一つで、皮膚を優しくなでてオキシトシンというホルモンを分泌させることにより、ご利用者がゆったり和やかで穏やかな気持になります。
資格取得支援(介護福祉士・介護支援専門員・喀痰吸引)
平成29年度より、烏野猛氏(株式会社福祉リスクマネジメント研究所所長)による受験対策講座を開講しています。
烏野 猛 氏
日本福祉大学卒、同大学院修了(社会福祉学修士)後、愛知県民生部で生活保護ケースワーカーを経験。その後、愛知大学等で社会保障法等を教授。現在、あと会の顧問として、新人研修・リスクマネージメント研修などを担当。
笑顔と感動を創る接遇マナー研修
濱島しのぶ講師のコメント
あと会の皆様、こんにちは。私は、「とにかく分かりやすく接遇を伝え、現場を感動と笑顔に変える接遇アドバイザー」の濱島しのぶと申します。あと会さまとは、もう10年来のおつきあいになります。新任職員研修、中堅職員研修、役職者研修など層別の研修と、現場のラウンドや夜勤同行などの実践的アドバイスをさせていただいております。
接遇はビジネスマナーとは違い、カタチだけを整えるものではありません。利用者様、ご家族、スタッフ間の方々にどうしたら喜んでもらえるのか、どう心を動かしたら幸せと感じていただけるのかを考動する姿勢をお伝えしております。あと会さまがとても大切になさっているまさに“輝きと感動”を創ることが、接遇なのです。これからも一緒に頑張って参りますので、どうぞ、よろしくお願い致します。
1981年 全日本空輸株式会社(ANA)に、CA(客室乗務員)として入社。その後フライトトレーナー(教官)として新人キャビンアテンダントの教育訓練を担当。サービス接遇委員会プロジェクトメンバーとして活躍。
1989年 全日空を退社。
1999年 社会福祉法人に採用。教育訓練担当として、研修体系の整備など職員の教育訓練全般の見直しをする。しかし、現場をしらないと教育はできないとの思いから、自ら、介護職を希望。
2004年 介護長となり、接遇のみならず、職員の指導にあたる。
2007年 同法人退職。
2007年 株式会社しのコーポレーションを立ち上げ、現在、全国セミナーを展開するかたわら、各施設や院内の接遇マナーのコンサルタント業務に活動中。
目標面接制度
私たちは『あなたが主役の人事制度』を採用しています。一人ひとりが自身の目標を立てて、一定の期間で現場の上司と部下は目標面接を行います。上司が部下の抱える課題や育成点を把握し、また、仕事を通して、どのように成長してほしいかを確認します。
関連するイベントなど
サービス事例発表大会
私たち、あと会は広島市内で33の事業所を持っており、そのサービスに応じて、さまざまな特色を持っております。そこで、平成29年度より、あと会グループの全部門がそれぞれの取り組みを発表する、事例発表大会を開催しています。がんばった成果を発表する場ができれば、仕事に対するモチベーションもアップします。
七部会制度
あと会は大きく分けて、4つのエリアで運営しております。そこで、エリアを越えて、専門職同士が、研鑽できる機会を設けております。介護部門、相談部門、栄養部門、リハビリ部門、看護部門、居宅部門、事務部門、各部門でのスキルアップ、サービスの向上に繋がる研修プログラムを取り組み研修です。
ごちそうグランプリ
年に1度繰り広げられる、若手調理員の登竜門。
若い才能がしのぎを削る大舞台です。
毎年、ふかわ・くにくさの秋祭りにて若手調理員の育成もかねてごちそうグランプリを開催しております。
テーマを決め、それに沿った料理を披露し、当日、ご来場の方々にお気に入りの料理を投票していただきます。
2018年度グランプリ獲得 ふかわチーム
ごちそうグランプリで取り組んだことは、部門ごとのメニューを決めるために、それぞれの案を持ち寄り、話し合いました。本番に向けて試作を行い、レシピを見直し、完成イメージについて意見を出し合い、形にしました。
いざ発表の時、自分のチームの料理名が言われて泣いて喜びあいました。三人が協力してこれた結果だと感じました。また献立に入れてもらい、ご利用者さんに喜んで食べてもらったので、やりがいに繋がっています。
竹内幸子/金子沙織/酒井美紀
福利厚生
「夢や理想を叶えたい」「豊かな人間関係の中で仕事がしたい」就職先への様々な期待や希望を抱く中、とはいえ就職先の処遇面も気になる所です。「頑張ったらどうなるのか?」「10年後どのくらいもらえるんだろう?」初任給も大切ですが、将来の人生設計をする上でモデル賃金表はやはり欠かせません。
仕事も家庭も充実させる様々な取組み
カープサポーター制度
仕事だけの生活ではなく、あと会は仕事以外の時間を大切にしていただきたいという想いがあります。その一環として、福利厚生として、年間指定席を5席(年間360席)購入しております。職員さんには希望者を募り、抽選でチケットをお渡ししております。職員間で一緒に野球観戦したり、家族と一緒に野球観戦したりと、広島の名物であるカープを一緒に応援しましょう。
カレーの日
あと会自慢の「安心」かつ「安全」な食事を利用者だけでなく、職員さんにも楽しんでいただきたいため、カレーの日を準備しております。あと会秘伝のレシピでいただくおいしいカレーをお楽しみいただけます。
グループ大忘年会
あと会グループでは555名ほどの職員さんが日々活躍しております。年一度は皆で顔を会わせようという思いがあり、毎年、忘年会を実施しております。この日ばかりは職員だけで大騒ぎ。最後はみんな手をつないで伝統の「星影のワルツ」を歌います。
買い物補助券
あと会では職員の福利厚生のために、「ひろしま保育・介護人財サポート事業」に参画しております。職員さんには年間12,000円の買い物券を4回に分けて支給しております。近くのスーパーでも使えるために、日常生活の強い味方となっております。
こども・くにくさ
人生の多くの時間を仕事に費やすことになりますが、人生は仕事だけでなく、家庭のこともあります。「子育てしながら仕事をしたい」「仕事もあるが、親の介護をしなければならない」など、それぞれの人生において様々な事情が重なり、悩むことがあると思います。あと会は働くママさんでも働きやすいようにという思いで、一部の施設には託児所を設置しております。朝お子さんを託児所に預けて、帰りにすぐ迎えに行くことができます。