ふかわくにくさの山下です。
今年もまた玄関前の紫陽花が綺麗に咲き誇りました。
この時期、紫陽花を見ると、あるご夫婦のことが思いだされます。
ご夫婦で当施設をご利用されていたのですが、夫は少し亭主関白ながらも、今まで支えてくれた奥様を思いやることができるご主人様でありました。
隣の部屋にいる奥様のことが心配で、お部屋に行っては顔を見て安心されたり、時には夫婦２人でご一緒にＴＶを観て過ごされることもありました。
このような場面に出くわすと思わず笑みがこぼれてしまっていたことを思いだします。
またお花の好きな方で施設の定例行事である、「買い物ツアー」に参加された際に購入されたのがこの紫陽花です。
買い物ツアーから帰って早々に、職員も手伝わさせていただき、玄関前に移植しました。
次の日からの日課は毎日の水遣りでした。リハビリなど施設内での活動はあまり好きでない方でしたが、朝食後の水遣りは毎朝欠かさず降りてこられ、まるでお花に話しかけておられるかのように、愛おしそうにジョロでの水遣りを楽しんでおられました。
今はもう遠いところにいかれましたが、この紫陽花が在りし日のご夫婦を思い起させてくれるとっても懐かしいエピソードです。