先日、我が家の毎年の恒例となっている
世羅西方面への花見めぐりへ
母と一緒に行ってきました。
以前は、何も持たずに歩いていた母も、
去年は杖を持ち、今年は杖と押し車をさげてと、
だんだんと持ち物が増えているよう。
チューリップやパンジー、ぼたん桜や芝桜など・・・・・
花の香りに包まれた小道を歩きながら、
心は癒されっぱなしのひと時です・・・・・
ふと、そんな中、４月の中頃まで毎日のように訪問していた
Mさんの事が思い出され・・・
娘さんから「暖かくなったら、お父さんを連れて
家族でドライブへ行きたい。」
それなら、私たちも応援しなければと、
お天気が良くて、体調が比較的落ち着いていた日に、
散髪を予定しました。
「素人だから、希望のカットは出来なくてごめんなさい。」・・・
あーだ、こーだと言いながら散髪終了。
まずまずの出来に「満更ではないね。」と苦笑い。
その後から入浴もされ、もともとハンサムな方が、さらにカッコ良くなり。
・・・・・しかし、重度の呼吸器疾患で呼吸器や酸素機器をつけて
寝たきり状態だったMさん。
結局は、症状の悪化で家族とのドライブはかなわなかったけれど、
散髪をし、お髭もそって、お風呂にも入って旅立たれました。
今では、医療機器などは身にまとわず、
思いっきり深呼吸をして、花や木々の間を散歩をされているかも・・・
今でも、訪問していたMさんの家の側を車で通ると、
「皆さん、お元気ですか？」・・・
いろんな事が思い出され、旅立ちも含めた良い出会いを
ありがとうございました。
くにくさ訪問看護ステーション 藤岡