職員ブログ
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あと会ブログ 2013.05.04

忘れてはいけない介助意識 ~ 挨拶 ~

5月になりました

ニュースから「観測史上、最も寒い」という言葉をよく耳にします

その言葉から、服を1枚多く着て、仕事に向かいました

 

私だけに限らず、人は何かしらの情報に影響を受けて行動している場合が多いと思います
リハビリの場面でも、専門的な評価に基づいた情報を介して、利用者にアプローチすることが多くあります

ケアの場面でも情報を意識して、利用者とかかわることが多くあります その1つにメラビアンの法則があります。コミュニケーションや接遇など、人とのかかわりを学ぶ研修などでよく耳にする言葉です

人の行動が他人に影響を与えるものとして、
話の内容などの言語情報が7%、
口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、
見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

という法則です

話は変わりますが・・・・・
人とのかかわりという言葉でふと思い出したことがあります

先日、あと会と交流のあるスウェーデン・ボロース市で、高齢者ケアの管理をしている人から話しを聞く機会がありました。

その中でとても興味深い話がありました。

ボロース市の福祉で働くケアスタッフは、利用者とかかわる際、ファースト・コンタクトの重要性を意識している。

ファースト・コンタクトの成功は、その後のケアで良い結果をスムースにもたらし、

その失敗は、その後のケアで良い結果をもたらすまでに、長い時間がかかってしまうことを知っているからである。

成功をもたらすキーワードとして、「良い対面」という表現をそのときの通訳の人は用いていました。

この内容を自分なりに解釈すると、

「良い対面」をする目的は?
もちろん、良い印象を相手に持ってもらうことだと思います
「良し」・「悪し」を決める印象は、第1印象に左右されることが多いという報告がありますそのため最初の対面を重要視しているのも頷けます

「良い印象」と「悪い印象」では、同じ言葉を使っても、その人の受け取り方が全く異なったものになってしまいます 同じ声掛けをしても、その意味合いが異なったものになってしまうと、チームケアにおいて、大きな障害となってしまうことが、容易に想像できます
その人に合ったケアを考え、そのケアをスムースに実践していくためには、「良い印象」を持ってもらうことが前提なのです

「良い対面」をするためには?

メラビアンの法則から考えると、

①良い視覚情報を意識する(失礼のない立ち振る舞い、笑顔など)
②良い聴覚情報を意識する(その状況に合った声の抑揚と大きさなど)
③良い言語情報を意識する(わかりやすい言葉など)

など、対面の中で、相手に影響を与えやすい情報から、良い印象を持ってもらえるように意識する必要があります

ここで忘れてはならないこと

その人にとって、どうすれば、心地よく見ていただけるのか
その人にとって、どうすれば、心地よく聞いていただけるのか
その人にとって、どうすれば、心地よく言葉を理解していただけるのか

相手が受け取る情報を意識し、その日その日の、最初の出会いを大切にしなければならないこと

笑顔を見てもらい

その笑顔に合った声で

その人がよく知っている短い言葉で

を意識し、会ったときに、対面して挨拶することが、ケアの基本であること

ふかわ・くにくさ リハビリ 野村

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