つい先日、リハビリ課一同で「でじま・くにくさ」に集まって勉強会を開きました
リハビリ課では定期的にこういった勉強会を「あと」「ふかわ」「でじま」の療法士が集まってするのですが、今回の勉強会の内容は
「自助具について」
さて、自助具については皆さんご存知の通り、
身体に何らかの不自由がある方に対して活動を支援するものですが
一つ疑問
「なんで福祉用具はこんなに高いの?」
その理由の一つに
販売事業所が、安い福祉用具では困るということがあります
プラスティックやパイプなど身近に揃いそうな物を組み合わせたものが何千円や何万円もする
一般的に考えて
「そんなに費用はかからないのでは」
と思うのが当然といえば当然に感じますが…
でも、そこには理由がありました
体が不自由な人に対して必要な機能や目的に合ったもの、
デザイン性など個々に合わせて作成している場合が多い
こういった理由から高くなっているのです。
もちろん、市販品を工夫して安く自分で作成する物もありますが
そこにはアフターフォローなんてありません
考えても見ると訪問し、体の状態を聞き、
場合によってはデモ品を用意して試してもらい、適正なものを選定する。
配達し、組立、本人の高さに合わせ所定の場所に置く。
使ってみて体に合わないと返されるリスクも常にありつつ、そうして得られる利益が数百円では事業としてはとてもやっていけないのが現状にあるということが理由の一つにあります
作業療法士として感じること
自助具というものは
そのものは感覚をもたないけれど、身体に何らかの障害を持った方の身体の芯から伸びていったその先の触手のようなものだと思います
だからこそ、福祉用具は大切に扱わなければならないな、と
ある人がこう言ってました
自助具は使う人から生きる活力を引き出す。
身のまわりのほんのささいな不可能を可能にするものだと
私たち医療職はこういった福祉用具に必ず触れる機会があります。
そこで感じることの一つに
その方の行える動作の支援にこんなのがあったらいいのにな…
と思います
なるべく自分でやりたい
迷惑をかけたくない
という気持ちを聞き取る姿勢
そういった気持ちを大切にするのに自助具などの福祉用具は必要になってきます。
私自身、入居者やご利用者の方々に自分で行える動作の支援をどうしたら上手くできるのか、
どうしたら出来る喜びを分かち合えるのかを考える力をこれからも現場で養っていきたいものです。
そして、こういった福祉用具の提供で
介護者側の負担、非介護者側の負担を少しでも軽減できればなと思います
福祉用具を個々に合ったものに合わせる事を考えた時、
身近で出来ることとして今はその方に合った車椅子を適切に
かつスピーディーに提供できるようリハビリ課は頑張っています。
(ふかわ・くにくさ 迫)