職員ブログ
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あと会ブログ 2015.10.30

言語聴覚士の観点からの感染予防!!

こんにちわ。

ふかわ・くにくさ 言語聴覚士の仲野です

朝晩の冷え込みが徐々に強くなり、

秋が深くなっていくのを肌で感じる今日この頃ですが、

皆様 風邪などひかれていませんか

真冬ももちろんインフルエンザなどの感染症にかかりやすいですが、

個人的には、若かった頃よりも、

季節の変わり目のほうが風邪をひきやすくなった気がします…

さて

風邪などの感染症は、体力が弱っているときに

①空気中の菌やウィルスに感染する

②口腔内の細菌を誤嚥して感染する

ことによって発病することが知られています

特に②は高齢者に特徴的な感染経路です

高齢になり、喉の感覚が低下するため、咳反射(咳)が起こりにくくなり、

夜間睡眠中に口腔内で分泌された唾液を誤嚥してしまうのです

仮に誤嚥しても、体力が十分にあったり、口腔内の清潔が保たれていれば

肺炎になるリスクは低いのですが

脳血管障害の後遺症や生活不活発でADLが低下した状態だと

口腔内の清潔を保つことが難しい場合があります

義歯を外して嗽(うがい)をする、

夜間は義歯洗浄液につけておく(義歯を洗浄した後にネ

などの動作を、少しお手伝いするだけでも、口腔内の清潔はだいぶ保たれます

また、口腔内保清がお一人でできる方には

さらなる口腔機能向上をおススメします

口腔機能が低下した状態から向上させるのはとても大変なので、

元気なうちから維持・向上を意識しましょう

この記事を読んでくださった方の、大切なお身内の方にもぜひお勧めください

高齢になると、顔面・咽頭(のど)筋力の低下や唾液分泌量の低下などが生じ、

結果として口腔機能が低下します

顔面・咽頭筋力の低下には ⇒ 口の体操

唾液分泌量の低下には   ⇒ 唾液腺マッサージ

が効果的です

参考までに…

↓口の体操↓

クリックすると新しいウィンドウで開きます
↑ 引用:はじめよう!やってみよう!口腔ケア ↑

全部実施するのは時間がかかる、という場合は、

難しい部分だけピックアップして実施すると良いです

口周りは元気、という方は、

6番の体操がおススメです

軟口蓋といって、喉の奥のほうの、鼻とつながっている辺りの筋肉が

鍛えられます

元気な人も、頬を膨らませて20秒保持するのを5回程度繰り返すと、

喉の奥のほうが疲れてきますヨ

たまに全部の体操をやるよりも、部分的にでも

毎日すると効果的です

トイレに座っているとき、テレビを見ているとき…

数秒のすきま時間で可能です

口腔機能を向上させて、元気な生活を送りましょう

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