ふかわ・くにくさ 機能訓練室から見える風景です。
利用される人たちは、この田んぼの稲の成長を見ながら、季節を感じ、話を弾ませます。
「稲がよう伸びとる・・・」、「もうじき稲刈り・・・」、「昔の百姓は大変じゃった・・・」
など、その人の「生き様」についても、話し合うことができます。
「馴染みのものを見ながらのコミュニケーション」は、その人のことをたくさん、私たちに伝えてくれます。
この田んぼは、私たちとリハビリを利用される人をつなぐ役割を果たしてくれています。
「時間が過ぎるのは早いもので・・・」という、言葉をよく耳にしますが、この田んぼを見て振り返ると、その言葉を実感します。田植えがあったのは、つい先日のように思われます。
この田んぼも、今は稲刈りを待つ状態・・・
この田んぼを見て、機能訓練室で過ごした時間を振り返りながら、私たちの成長を振り返ることができるようになれば、と思っています。
（ふかわ・くにくさ リハビリ） 野村 直伸